ミノキシジルについて

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ミノキシジルのサムネイル

はじめに

ミノキシジル外用薬は現在使用できるAGA(薄毛・男性型脱毛症)の治療薬のなかで有力なものの一つです。また、大きな特徴として「第一類医薬品」であるため、受診せずとも入手可能です。ただ市販薬として入手可能な一方で、どのミノキシジル外用薬を使えばいいのか分かりにくくもなっています。ミノキシジル外用薬を使用するうえで気をつけなければいけないことは何かとあわせて見ていきましょう


ミノキシジル外用薬の要点

【ミノキシジル外用薬の効果】

使用開始後 3-6ヶ月で発毛を実感できます。ただし、使用をやめると元の状態に徐々にもどっていきます。

そもそも髪の毛は自然に伸びて、抜けて、また生えてきて、というサイクルを繰り返します。これをヘアサイクルと言います。AGAの場合、毛が伸びる期間=成長期が短くなり、抜けやすくなることが問題です。

ミノキシジルは、ヘアサイクルの成長期への移行を促し、成長期を伸ばすことで、発毛を促進します。

 

ヘアサイクル

【ミノキシジル外用薬の使い方】

1日2回 1mL/回を気になる部位に塗布。

ミノキシジル外用薬の基本的な使い方は1日2回となっています。朝、晩の2回が基本です。

詳しくは富士化学による動画を見てみてください。

【ミノキシジル外用薬の副作用】

皮膚に直接塗るため、皮膚に合わない場合があります。具体的には、瘙痒,紅斑,落屑,毛包炎,接触皮膚炎などで、一般的なシャンプーなどで肌に合わない場合と同様です。

この副作用自体が、ミノキシジルの成分自体から起きるものか、ミノキシジルを溶かすために入っている添加剤によるものかははっきりしません。そのため、副作用が出た場合にはすぐに使用を中止することが基本ですが、どうしてもミノキシジル外用薬を使いたい方は、ミノキシジル外用薬の違う製品を試してみてもいいかもしれません。

そして正確には副作用とは言い難いのですが、ミノキシジル外用薬の特徴として使いはじめに抜け毛が増える初期脱毛が起こる場合があります。

ミノキシジルはヘアサイクルの改善をします。その際に、休止期にある毛を成長期に移します。すると、休止期にあった古い毛が抜け落ちてしまいます。そのため脱毛が増えます。しかし、これは新しい毛が生えてきている証拠でもありますので、是非ミノキシジル外用薬の使用を続けてください。


ミノキシジル外用薬の選び方

ミノキシジル外用薬は市販でも手に入るため、どれを選べばいいか悩んでしまう場合があると思います。大きな違いとしては

  • ミノキシジルの濃度
  • ミノキシジル以外の成分

です。

【ミノキシジルの濃度】

ミノキシジル外用薬のベストは5%です。(女性であれば1%)

というのも効果として1%, 2% < 5% = 10% という結果が出ているためです。

5%の方が1%や2%よりも有効という研究がありますが、5%と10%ではあまり効果に違いは認められませんでした。そのため、5%がベストです。

【ミノキシジル以外の成分】

なかではクリニックが取り扱っているものもですが、特に市販のミノキシジル外用薬は添付物で違いを出そうとしています。しかし医学的には、発毛に有効な成分はミノキシジル以外ははっきりとしません。そのため、基本的にミノキシジル以外の成分は気にしなくていいと考えています。

ただし、メンソール入りのものなどは「発毛効果」ではなく、「使用感」には違いがあるので、使用感については好みのものを探してみるのがいいでしょう。

発毛効果について、ミノキシジル以外は「はっきりとしません」というモヤっとした言い方なのは、「効果がない」とは言い切れないものの「効果がある」というしっかりした研究データがないということです。各社は「この成分に効果がありました!」という研究データを何かしらの方法で出しはしますが、医学的には研究の仕方が不十分で「効果がある」とは言い難い状況です。

 

また、費用入手のしやすさも重要な点になります。というのもAGA治療はミノキシジル を含めて継続していく必要があるからです。

ゴールドクリニックでもミノキシジル外用薬は取り扱っています。費用的には5480円と比較的お安い方だとは思いますが、受診していただく必要があるため、入手のしやすさという点ではやや面倒だと思います。

市販のミノキシジル外用薬についてはこちらにまとめています。


ミノキシジル外用薬とミノキシジル内服薬

ミノキシジル外用薬、ミノキシジル外用薬としついこいぐらし「外用薬」と繰り返しているのは、「内服薬」と区別するためです。

結論として私たちゴールドクリニックはミノキシジル内服薬はおすすめしていません

ミノキシジルはもともと高血圧の薬として開発されました、その際に副作用として発毛が認められたため、現在発毛剤として使われています。しかし、もともと高血圧の薬として開発されたためにミノキシジル内服薬は血管に作用します。

そのため、ミノキシジル内服薬は発毛作用があるものの様々な副作用があります。発毛の作用とその他の副作用を考慮した場合、副作用のリスクが高いため、ミノキシジル内服薬は日本では認可されていません。

ミノキシジル の効果と副作用

具体的には、心臓の筋肉に障害を与えることなどが指摘されています。また、実際に日本でも21歳の男性がミノキシジル内服してウエイトトレーニング中に突然、出血性脳梗塞を発症していることが2020年に報告されています。

私たちゴールドクリニックは、発毛作用よりも副作用のリスクの方が高いと考えるため、ミノキシジル内服薬は処方していません。

また現在ミノキシジル内服薬を処方するクリニックもありますが、ほとんどの場合同意書が必要となっていると思います。同意書の内容が実際にどういったものか一度ご確認することをお勧めします。


まとめ

  • ミノキシジル外用薬はヘアサイクルを改善することで発毛を促す
  • ミノキシジル外用薬は5%のものを選び、添付物は使用感で選ぶ
  • ミノキシジル内服薬は副作用のリスクが高いため認可されておらず推奨しない

参考文献

Bella Pelle Vol.3No.3 2018-8 28-30

脳卒中 42(4), 244-247, 2020

Journal of Dermatological Treatment Efficacy and safety of a new 10% topical minoxidil versus 5% topical minoxidil and placebo in the treatment of male androgenetic alopecia: a trichoscopic evaluation

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