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精力・EDに関わるサプリメント

更新日:2021年01月26日

アルギニンとは

はじめに

EDを気にしている方にはアルギニン(arginine)を聞いたことがあるという方もおられるかと思います。

アルギニンは男性用サプリメントとしてamazonや通販などで販売されており、簡単に購入することができます。

しかし、アルギニンは「効果がありそう」ですが、「勃起力が改善するか」「EDに効果があるか」など実際どのような効果があるのでしょうか。

そこで今回の記事では、アルギニンとは一体何なのか、アルギニンは体内でどのように機能するのか、どのようなアルギニンサプリメントを選べばよいのか、などについて説明していきます。


アルギニンとは

そもそも、アルギニンとは一体何なのでしょうか。

まず、アルギニンはアミノ酸の1種です。
ただ、サプリなどでアルギニンを見ているとよく「L-アルギニン」と書かれています。「L-アルギニン」と「アルギニン」は別なのでしょうか。
答えは同じです。
実のところ、アルギニンにはL-アルギニンとD-アルギニンの2種類が存在します。高校で化学が得意だった方は覚えているかもしれませんが、これらは光学異性体といって、分子を構成する原子は同じですが立体的な構造が異なるものです。ただし、地球上の生物が利用するのはL-アルギニンのみなので、実際のところサプリや栄養に関してアルギニンと言う際にはL-アルギニンのことを指します。


アルギニンの効果と飲み方

では、肝心のアルギニンが実際にどのような効果があるのか。

結論として、アルギニンは軽度のEDでは勃起機能をやや改善する効果があります。
ただし、飲み方や効き方に注意が必要です。
アルギニンに関しての研究はまだ十分ではなく、軽度~中等度のEDの方が1,500~5,000mgのアルギニンを服用してEDがやや改善したというデータはあるものの、飲み方などの研究は不十分です。

またED薬は飲んだその日に効果が出ますが、アルギニンは効果を実感するまで2週間以上必要です。そのため、飲んだその日にすぐ勃起機能が改善するということではありません。


アルギニンが効くメカニズム

アルギニンは、勃起に重要であるNO(一酸化炭素)を増やす物質なのです。

そもそも勃起とは、ペニスへの血流が増えることでペニスが大きくなる現象です。
そしてNOは動脈を広げる作用があります。動脈が広がることで、血流が増えます。
そのため、NOが増えることは勃起を助けることになります。


アルギニンとシトルリン

シトルリンからアルギニン、NOへの体内での経路

先ほど説明したアルギニンからNOが作られる反応は、図に示すNOサイクルの一部(右上部分)です。

そして、NOサイクルにはアルギニンの他にシトルリンが存在します。

シトルリンはアルギニンと一緒に語られることが多いのですが、どちらもNOを作る上で切っても切れない関係なのです。

図から分かるように、NOサイクルではシトルリンが代謝されることでアルギニンが作られ、アルギニンはNOを放出して再びシトルリンへと変換されます。こうしてアルギニンとシトルリンによりNOサイクルが形成されるのです。

アルギニンもシトルリンも、NOの生成、すなわち勃起のメカニズムに欠かせない物質であることが分かりますね。


アルギニンのサプリ

アルギニンが勃起を引き起こすメカニズムについて、理解していただけましたでしょうか。

それではED治療のためにアルギニンを摂取したいという場合、どのような基準でサプリメントを選択すればよいのでしょうか。

さきほどご説明したように、アルギニンをどれだけ摂取すれば有効かというデータは現状十分ではありません。

ただ、アルギニンは口から飲んでも肝臓や腸で十分に吸収されないため、効果を得るには多量に摂取する必要があると考えられます。さきほどの研究を参考に、目安としてはアルギニン含有量が5,000mgのものであれば効果を見込めるでしょう。

サプリメントを選ぶ際の参考にしてみてください。


まとめ

勃起力やEDに対するアルギニンの効果はあるものの十分にはまだ分かっていないこと、アルギニンからNOが生成して勃起が引き起こされるメカニズム、そしてアルギニンサプリメントを選ぶ際には含有量が5000mgを目安を選ぶということについて説明してきました。

ぜひ参考にしてみてください


【参考文献】
J Sexual Medicine VOLUME 16, ISSUE 2, P223-234
J. Sexual Medicine VOLUME 10, ISSUE 10, P2423-2429, OCTOBER 01, 2013
画像引用:日薬理誌 155,62~68(2020)