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女性の体のまとめ

女性の体

更新日:2021年06月01日

知っておくべき女性の体〜クリトリスを中心に〜

はじめに

女性を喜ばせようと思っている男性は多いです。しかし、女性の性器つまり女性器のことはよく知られていません。
そして、男性器と違って女性器は体の内側にあるため、女性自身も実際に女性器のことはよく分かっていません。
今後、女性のオーガズムの仕組みなどを知っておくうえでもそもそも女性の体を理解しておく必要がありますので、まずは女性器について正しく知りましょう。

女性器の全体像

まず、女性器とは主に外陰部、膣、子宮、卵巣に分けられます。
簡単にそれぞれの役割について確認しておきましょう。

  • 卵巣:卵子を出す
  • 子宮:受精卵から胎児に育つ
  •  :ペニスが入る+出産時に胎児が通る

具体的な位置関係は次の図のとおりです。

女性器を中心に断面図

まず、全体像を把握しましょう。
簡単にいうと、体の中で膀胱と腸の間に膣があります。

そしてこの図からも分かることが、「膣の一番奥に子宮がある」というのは誤解ということです。
子宮は膣の奥の方ではありますが、膣の一番奥が子宮ではなく、壁になっています。
そして
子宮頸部が膣の方にやや飛び出している
ことが分かります。

外陰部

次に外陰部についてです。

外陰部の名称

外陰部とは簡単に大陰唇、小陰唇、陰核(クリトリス)、尿道、膣口(開口部)からできています。
また、クリトリスはペニスと同様に包皮によっておおわれています。
体の中と同様に、外陰部も
前(腹側)から尿道口、膣口、肛門
となっています。
(肛門は外陰部の外にあります)

クリトリス

女性が性的な刺激をもっとも感じやすい部分は陰核(クリトリス)です。
逆にいうと、クリトリスの役割としては性的な行為で快感・興奮を得る以外には見当たりません。
そのためか、アフリカを中心として
30以上の国でクリトリスを切除する風習
があるほどです。

クリトリスは女性器のなかでももっとも誤解が多い部分といえます。
まずクリトリスは一般に考えられているよりもかなり大きいです。

女性器の皮下の解剖図

これが本来のクリトリスの形です。
想像とかなり違うと思いますが、体の表面から見えているクリトリスはごくごく一部です。
クリトリスの中でも、さまざまな部位と名称があります。
外側に伸びている2本の足が陰核脚(crura)、内側の2本の足が陰核球(bulb)、これらが一本に集まった部分が陰核体(body)、そして体の表面から見える**陰核亀頭(glans)**です。
(それぞれ分かりやすいように日本語の説明をしていますが、クリトリスのここまで細かな解剖は日本ではあまり紹介されていないので、文献によって訳が違うことがあります。英語のcruraなどは統一されています)

クリトリスの3D構造

これは大陰唇や小陰唇などの皮膚を除いた図です。
実際体の表面から見えるのは赤字の部分のみです。
この図のようにクリトリスの陰核球が膣入口を挟み込んでいるのがわかります。

そして、クリトリスの中で陰核亀頭と陰核球はペニスの海綿体と似た組織をもち、勃起します
そのためクリトリスを愛撫すると膣の入り口がきつくなるのは、陰核球の勃起によるとかんがえられます。

また、このクリトリスの構造から推測されるのはいわゆるローターよりも電マ(電動マッサージ機)の方が快感を得られるということです。
ローターのようにピンポイントで刺激する場合は、クリトリスの陰核亀頭のみしか刺激できませんが、電マのように広範囲に刺激を与えることで陰核亀頭のみではなく陰核球なども同時に刺激できるからです。

まとめ

クリトリスに重点を置きながら、女性器について学んできました。
女性の体について考えるときにまずその構造を把握することがとても大事です。
次から実際にオーガズムなどについてご説明していきます。

【参考文献・図引用】
JSM VOLUME 17, ISSUE 9, P1590-1602
JSM VOLUME 13, ISSUE 5, P733-759,

老木医師

監修 老木悠人 医師
ゴールドクリニック 院長

医学的根拠に基づいた性に関する情報、性医学の発信に力を入れています