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女性の体のまとめ

Gスポットとは

更新日:2021年05月25日

Gスポットの真実

はじめに

Gスポットというのを聞いたことがある方は多いでしょう。
Gスポットには誤解が非常に多いのですが、共通したイメージとしてはGスポットを刺激すると非常に快感を得ることができるということです。
GスポットはどこにあるのかGスポットはどう探すのかGスポットによる快感はどんなものかについて医学的にご説明します。

Gスポットの正しい知識

まず、Gスポットに関するよくある噂についてご説明します。

よくある間違いは

  • ペニスの挿入ではGスポットは刺激できない
  • Gスポットはざらざらしている

正しくは

  • Gスポットはペニスでも刺激できる
  • Gスポットは他の膣と感触は同じ
  • Gスポットは膣の入り口から1~3cmほどのところにある

詳しくみていきましょう。

そもそもGスポットとはなにか?

ここまで「Gスポット」と当たり前のように言ってきましたが、そもそもGスポットとは体のどの部分を指すのでしょうか。

はじめにGスポットが紹介されたのは、1950年にドイツの婦人科医 グレーフェンベルグ(Gräfenberg)が「膣の前壁(腹側)にやけに感度が良いところがあるぞ」と報告したことにはじまります。
その提唱者のグレーフェンベルグの名前から「G」スポットと名前をつけられました。

その後50年以上、Gスポットを探し求めて数多くの研究がなされてきました。
しかし、Gスポットは見つかりませんでした。
多くの医師が膣を念入りに調べても、かつて指摘されたような「神秘的な部位」は見つからなかったのです。

実は今でも「Gスポットはあるのか?」という議論は続いています。

私の答えとしては**「Gスポットは膣の中にはないが、Gスポットのような場所が膣の中にある」**ということです。
少しややこしいので詳しくみていきましょう。

Gスポットの位置

先に結論としてGスポットのような場所は、膣の前側(腹側)の入り口から1~3cmのあたりと考えられます。

Gスポットの場所

オレンジが膣で、緑がクリトリスを表しています。
Gスポットとは膣からクリトリス全体を刺激できる場所のことと言えます。
女性の体でご説明したようにクリトリスが実際に見えるのは、ごく一部しかなく、クリトリスの陰核球や陰核脚は膣のまわりを包むようにあります。
そして、Gスポットと言われる部分は膣の内側からクリトリスの中心(クリトリスの亀頭の裏側あたり)を刺激できるということです。

Gスポットの感触

これまでGスポットを探す際にをとても念入りに調べられてきました。
その結果、膣の中はどこもそれほど違いはないということがわかりました。

そして先ほどのGスポットの位置からも分かるようにGスポットとは、膣の内側からクリトリスを刺激できる場所のことであって、感じやすい膣の一部ではありません。
つまり、Gスポットも膣自体は他の場所とかわらないということです。
そのため、Gスポットは他よりもザラザラしているなどというのは間違いです。

そもそもGスポットを提唱したグレーフェンベルグ先生は「オーガズムの間Gスポットは膣内に飛び出してくる」と言っています。
これは、クリトリスの陰核球が勃起することによると考えられます。
しかしながら、この点についても後の研究では確かめられていません。
Gスポットは興奮しているとクリトリスの勃起により膣内で少し飛び出すことが人によってあるかもしれない、というところが今言えることです。

Gスポットによる快感

Gスポットは膣への刺激よりもクリトリスへの刺激が中心とご説明してきました。
しかし、Gスポットによる快感はクリトリスによる快感よりも強いと言えます。

挿入でどう快感をえるかでご説明したとおり、挿入によって快感を得るのも膣側から陰核球を中心としたクリトリス全体への刺激によります。
そのため、Gスポットの刺激による快感は体の表面からクリトリスを刺激することで得られる快感よりも強いと言えます。

ただし、Gスポットによる快感がペニスによる快感と同じかというと、ペニスは膣の奥も刺激できることなどから完全に同じとは言えません。

ペニスでGスポットは刺激できないか

ペニスでもGスポットは刺激できます。

Gスポットを効率的に刺激しようと思うと、指で膣の壁に垂直方向に力を入れることになります。
そうするとペニスでは膣と平行に動くためGスポットを刺激できないと思われることがあります。
実際に確認してみましょう。

挿入時のクリトリスへの刺激

この画像は挿入中のエコー(超音波)画像です。
ペニスを挿入すると膣の壁が引きのばされることで、クリトリスの一部(陰核球)も引き伸ばされ、恥骨結合と圧迫されて刺激されます。
この刺激はクリトリスを内側から刺激しており、Gスポットを刺激することと同じです。
そのため、ペニスでもGスポットは刺激できます。

まとめ

  • Gスポットは膣の内側からクリトリスを刺激できる場所
  • 膣自体の特別な部位がGスポットとしてあるわけではない
  • Gスポットは膣の入り口から1~3cmほどのクリトリスの中心の裏側にある
  • Gスポットによる快感はクリトリスによる快感とは別であり、挿入による快感に近い

【参考文献】
Int J Sexol. 1950; 3: 145-146
JSM VOLUME 9, ISSUE 4, P956-965
エコー画像 引用:JSM VOLUME 7, ISSUE 8, P2750-2754
Gスポットの場所画像 引用改変:JSM VOLUME 17, ISSUE 9, P1590-1602,

老木医師

監修 老木悠人 医師
ゴールドクリニック 院長

医学的根拠に基づいた性に関する情報、性医学の発信に力を入れています